溶接とコーヒーポット

「やさしい抵抗溶接」という本を読んでおり、コーヒーポットの話が出てきましたので少し触れます。(監修された方、引用させていただきます)
 
 さて、お話しするのは、「プロジェクション溶接のはじまり」について です。
補足として、この溶接方法は、金属同士を溶接する方法の一つで、溶接部に電流を流し、その接触する面積が小さいほど良くくっつくため、溶接したい場所に突起を作っておく・・というもの。
 
歴史的には、1897年米国のトムソン氏により発明されたことになってますが、
実際には、コーヒーポットの口金をスポット溶接中、女子工員がウッカリして一回り大きいサイズの口金を取り付けてしまった。
結果、通常、口金のガイドの役割をしていた突起の上に溶接されてしまい、このポットはオシャカに・・・女子工員もクビになってしまった・・(たったそんなことでクビ??)
しかし、この口金を剥がそうとすると、良く溶接されていた・・・というのが動機だと言う説があります。

発明とは偶然によるものが多いんですね。
ちなみに私はこういうエピソードを素直に信じちゃいます。
発明とはそういうものだと思ってます。

ちなみに、カリタのポットは、ろうづけ(融点の低い金属を溶かして付ける)で付けています。
ろうづけ前の仮付け目的でプロジェクション溶接を使う用途も多いので、意外に身近に使われているものです。