H2 & ダブルロースト

■H2(TVドラマ)■
良いですね〜。今日のない内容は割りに好きです。
しかし、だいぶ原作と違いが出てきましたね〜。
「佐川君のお兄さんは、川で死んでしまったのではなく、肩を怪我しただけ」,「佐川君との勝負は、学園祭の遊びではなく、川原での勝負」・・・まあ、テレビ的に悲劇を軽くし、進行を早くしてあるということでしょう。
でも監督の選定理由を「発言を校長が気に入ったからではなく、PTAに知り合いがいたから」という変更は、何のためでしょう?。なんかショボくなってません?
せっかく、ススキだらけの川原(撮影は始まったばかりなので、どう見ても冬景色です)で、撮影内容が夏休みのため半袖で撮影している役者の方がいるのに・・・本を書いた人はもう少しがんばって欲しいです。石原さとみちゃん・・寒さに負けず頑張れ〜。

■ダブルロースト
今回、ダブルローストを試してみましたので、結果を記述します。
しかし、あくまで遊びであり、販売用の豆には使用しませんので誤解の無いようお願いいたします。

○ダブルロースト(ダブル焙煎)とは?
豆の水分を抜くことを目的に、1回目の焙煎は蒸らし工程のみで取り出し、水分が抜ける期間をおいて、更に2回目の焙煎を行う手法です。

○なぜ、ダブルローストを試したか?
先日、「焙煎の途中でプロパンガスが空になり、焙煎を途中で中断」という事件が発生しました。
その豆を、ダブルロースト手法にあてはめてみると・・・
焙煎度合い・・・蒸らし完了ぐらいなので、ちょうど良いかも??
放置期間・・・5日間放置してあるため十分水分も抜けきっている??
・・・ということで、2回目の焙煎(ダブルロースト)をチャレンジ!!

○結果
焙煎中の出来事として、1ハゼが小さい.
・・・水分が抜けすぎていて ハゼるための水分が豆に残ってないのだろう.
そこで、芯残りになってもまずいので、中深煎り(2ハゼの始まったぐらいで取り出し)まで煎ってみました。
ここまで煎れば、豆のシワ,膨らみ,硬さには問題はなく、あとは味だけ・・・
試飲の結果・・・嫌味がないのはいつもと同じ、深めに煎ったので嫌味が無いのは当たり前かもしれないが・・・それよりも苦み以外の味が薄い。水分と一緒に味も抜けてしまった感がある。
過熱水蒸気を注入し続けて、味がスカスカになったものに似ている。

○感想
今回は、いくら水分を抜くと煎っても、1回目の焙煎で水を抜きすぎたものと考える。
過熱水蒸気を使用した」,「もっと早い時間で取り出すべき」,「放置時間が長すぎる」・・・あたりが原因でしょう。
なんにしても、ダブルローストという手法は、「水分を抜くことに関しては有効」ということを実感しました。水分を抜く量を適度に調整すれば、今回のような「味が抜ける」失敗も克服できるのでしょう。
先人は、「豆の水分を抜く」という目的のために、色々な手法を実験してこの手法を編み出した・・・その点に関しては感服いたします。
・・・と言いましても、私の場合「過熱水蒸気」と「蒸らしの概念を教えて下さる良い師匠」との出会いにより、1回の焙煎で十分な水分除去ができているので、特にダブルローストの必要性を感じているわけではありません。
・・・ということで、「私は、焙煎人にとって、めちゃくちゃ良い環境に居るんじゃないかな〜」って、実感してます。会社の業務といい,良い人との出会いといい・・・。

○今後
ちなみに、「豆の水分が上手く抜けない豆がでてきたらどうするだろう?」と考えてみたんですが、たぶん「注入する過熱水蒸気を増量するか高温にする(水分の除去量を増やす)」でしょうね。ダブルローストのように時間がかからないですし・・・。過熱水蒸気の概念を理解している人に「そんなこと(ダブルロースト)、する必要ないじゃん」って言われたのが、今なら分かるような気がします。