過熱水蒸気焙煎トライ(ブルマン編)

過熱水蒸気発生機を用いコーヒー豆の焙煎トライを行って下さっているカリスマ焙煎人の方が、トライ豆を郵送してくださいました。
早速試飲した分に関して、せんえつながらコメントを・・・。

今回の豆の種類はブルーマウンテンです。とっても高価な・・・。
トライは、5kg用焙煎機を用い下記の4条件で実施。
①1kg投入・過熱水蒸気なし
②1kg投入・過熱水蒸気あり
③4kg投入・過熱水蒸気なし
④4kg投入・過熱水蒸気あり
今日の試飲会は、時間の都合で①,②のみですがFコーヒーさんにて実施させていただきました。
 
結果は・・・
①すっきりし過ぎている。イメージで言うと、飲み始め、すーと入っていくまでは良いが、そのまま広がることなく収束する。大きな釜を用いて、たったの1kg豆を焙煎することは、十分な湿度が得られず、炒る事は困難なようである。
②飲みやすく、味もしっかりしている。正直感動ものです。過熱水蒸気の効果もあるでしょうが、焙煎人の方が良いこともかなり影響しているものと推測する。イメージで言うと、飲み始め、すーと入っていくまでは先ほどと同じだが、その後に口の中にしっかりした味が広がり、最後にかなりの甘味が残る。

この結果より、「5kg用と大きな釜でも、過熱水蒸気を用いれば、通常無理といわれている1kg焙煎も十分可能である」という結論が得られる。
また、特筆すべきは、過熱水蒸気の効果の違いである。他の豆では「嫌味が軽減する」という効果であったが、ブルーマウンテンの場合「味がしっかりする」という効果が得られた。現象としては、蒸らし時の湿度を補うことで、加熱時の脱水効果が向上し(この点は過熱水蒸気を理解してないと難しいですが・・・)、結果、芯まで火が通ったことから、この味の変化につながっているものと考えられる。

焙煎人のTさん,試飲してくださったNさん,今回のトライにGOサインを出してくださったOさん・・・ありがとうございました。過熱水蒸気の新しい一面を見れたようです。
また、試飲後に美味しいシチューを差し入れて下さった白竹さん、ご馳走様でした。